ケアマネの退職の流れ
理想の退職とは
ケアマネが退職するとき、様々な理由があるのでしょうが、退職手続きを行わなければなりませんね。私も近い将来ケアマネを退職することになります。『理想の退職』と書きましたが、退職後に自分が納得する方法でケアマネ業務を辞めることができるかを考えていきたいと思います。また、私は介護職に就く前に一般の企業の総務部で雇用保険・厚生年金・健康保険の仕事をしていたので、ケアマネが気持ちよく退職できるように記事を書きました。一歩ずつ円満退職に向かっていきましょう。
退職の流れ 一般の会社と居宅事業所の違い
退職の流れとしては一般の会社と同じ面もありますが、一番大きいところでは自分の担当していた利用者様に迷惑がかからないことを考えることです。あなたは何十件のケースを持っているでしょうか?引き継ぐ相手はいますか。居宅介護支援事業所によっては特定事業所加算を算定しているので、あなたが辞めることで加算を取ることができなくなることがあります。時間に余裕をもって引き継ぎをしましょう。
退職の流れ
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自分で退職の決意をする
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会社の就業規則で退職の時期、退職届(願)の出し方を調べる
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次の就職先を探す
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転職先が決まる
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直属の上司に相談する
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退職日を決め、退職届を会社に出す
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引き継ぎを行う
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会社内外に挨拶
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退職する
上記の流れが一般的です。まずは退職を決めたなら必ず退職する気持ちが必要です。アマネの場合は退職までに後任が決まるか、決まらないかで大きく精神的な負担が変わります。万が一後任が決まらず(けっこうある)退職日が来てしまう場合は会社に特定事業所加算をどうするか、他事業所にケースを渡すかなどを決めてもらいます。退職者ができることは、ケースファイルを整えて引き継ぐ方が困らないようにします。
退職までにケースファイルを整える
ケースファイルですが、退職するからと慌てて整理しても時間がかかります。普段から整然とほかの人が見ても分かるようにしておきましょう。特にないと大変なことになる書類は入れておきます。以前、負担割合証を確認せずに利用者様が亡くなり、ケアマネは退職後に返戻がきました。ケースファイルに負担割合証はないし、ご家族は本人が亡くなったので役所に返してしまい、役所に聞くと個人情報なので教えられないと言われました。こんなことにならないように実地指導をしのげるくらいの物はそろえましょうね。
退職スケジュールをたてる
退職届を会社に提出した後は自分が持っていたケースをどうするのかを会社に決めてもらい、上司や同僚と引き継ぎのスケジュールをたてます。引き継ぎリストを作っておくといいでしょう。予防支援の委託を受けている場合は誰が担当するのかを連絡しなければなりません。引き継ぎのスケジュールと共に転職のスケジュールも自分なりに作成しましょう。
会社から受け取るもの
- 雇用保険被保険者証 転職先に提出します
- 年金手帳 厚生年金の手続きに必要です
- 源泉徴収票 年末調整必要です
- 離職票(雇用保険被保険者離職票)転職先が決まっている場合は使いません
離職票は転職先が決まっていない人が失業給付を受けるときに必要なものです。退職後にハローワークが発行する物なので、必要な場合は前もって担当職員に伝えておきましょう。
会社へ返却する物
- 健康保険被保険者証
- 社員証、社章
- 名刺
- 会社から貸し出されたもの、文具等
- 通勤定期券
- 制服
転職先で必要な書類
- 雇用保険被保険者証
- 年金手帳
- 転職先で使う資格証 介護支援専門員証、認定調査員研修修了証、介護支援専門員専門研修修了証明書、主任介護支援専門員研修修了証明書、介護福祉士国家試験合格証書など必要な証明書
私物の処理
事務職にありがちなのですが、自分なりのグッズを揃えて癒しの空間が必要とか、書類を整理するためとかいって物が増えてしまいます。退職日に持ち帰る私物を最小限にするために、退職が決まったのちは少しずつ私物を持って帰りましょう。車で通勤している場合、一度に持ち帰ることも可能ですが、あまり格好のいいものではありませんね。
パソコンの整理
次はパソコンの中身です。自分が作業しやすいようにデスクトップにはいろいろなフォルダがありませんか?後任者が分かるようにデスクトップを整理整頓しておきましょう。いらないものは削除し、フォルダの名称はわかりやすく変更しましょう。インターネットの検索履歴を消し、お気に入りなども削除します。
社内外への挨拶
- 市町村役場の関係部署へ挨拶
- よく使う事業所に挨拶
- 社内に挨拶 退職日
まとめ
- 理想の退職とは自分が納得いく方法での退職であることです。
- 退職、一般の会社と居宅の違いは担当している利用者がいるということです。
- 退職の流れは退職を決意した日から始まり、退職日で終わります。
- 退職までにケースファイルを整えるとは、いつかは退職するので普段から書類は整えましょう。
- 退職のスケジュールは会社の方針に従い、リストを作って対応しましょう。
- 会社から受け取るものと会社へ返却するものがあります。
- 転職先で必要な書類を揃えておきましょう。資格を証明するものが必要です。
- 私物の処理とは自分の痕跡をなくしましょう。
- パソコンの整理はパソコンの中身をきれいにしておきます。
- 社内外への挨拶、市町村役場や事業所へ挨拶し、最後に社内の方へ挨拶します。