何歳まで働くかというより何歳まで働かないといけないのでしょうか。そう思っているのは私だけでしょうか。それほど何歳まででも働けそうな仕事です。ケアマネジャーは一通り仕事を覚えてしまえば自分でスケジュール調整できるいい仕事です。まとめに4コマ漫画があります。
魅力的な仕事のケアマネジャーとは
ケアマネになりたいと思ったのはもちろん魅力があったからです。以下に、ケアマネジャーの仕事のポイントを簡潔にまとめてみましょう。
- 利用者さんのの支援: 介護福祉士として部分的に関わってきましたが、ケアマネになったことでその方の生活を総合的に考え、援助につなげることができます。
- 日々勉強: 介護の知識だけでなく医療知識や社会福祉についても調べる機会が増えました。少しでも知っていると分からないことをどこの関係者に質問すればいいのか分かります。
- 関係性を深める: ケアマネジャーは利用者や家族と密接に連携します。他にも医療関係者・サービス事業所との関係がうまくいくと急ぎの対応に助けてもらったり、有効な助言をしてもらったりできます。
- 世の中で役に立っている: ケアマネジャーの仕事を覚え、スムーズにサービスを提供できることで世の中の役に立っていると思えます。他の職種ではここまで利用者さんの生活に深く関わることはないのです。
何歳でケアマネジャーになる?
介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格で保健・医療・福祉に関する国家資格保有者としての実務経験が5年以上かつ従事日数が900日以上の要件があります。年齢条件はないのですが試験を受けて1回で合格できない人もいます。介護の仕事に就いてケアマネジャーになりたいと思ってくださってもすぐにはなれません。
居宅介護支援従事者の平均年齢
居宅介護支援従事者の平均年齢は「51.6歳」です。(社会保障審議会第223回介護給付費分科会(令和5年9月8日 )資料より)
回答全体 | 29歳以下 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60歳以上 | 無回答 | 平均年齢(歳) | |
回答数 | 2,074 | 1 | 230 | 732 | 725 | 365 | 19 | 50.7 |
構成比率 | 100% | 0.0% | 11.1% | 35.3% | 35.0% | 17.7% | 0.9% |
ケアマネジャーの資格とは?
ケアマネジャーの資格は、高齢者や障害者の生活をサポートする重要な役割を担う公的資格です。今のところ残念なことにケアマネジャーは国家資格ではなく、試験は各都道府県が管轄、実施しています。
ケアマネジャーの年齢制限はあるのか?
ケアマネジャーの資格を取得するために年齢条件はありません。年齢に関係なく仕事に就けますが勤務する事業所によって定年があります。本人が希望すれば定年後も延長雇用の道があります。ケアマネジャーは慢性的な人材不足のためです。
ケアマネージャーの退職年齢とは?
自分で事業所を立ち上げた場合、退職する時期は自分の考え・体調次第で決めます。高齢になっても活躍しているケアマネジャーが多くいます。介護職員では体力的な条件もあり、高齢で働くのはむずかしいです。
長くケアマネジャーとして働くための条件
もともと若くないケアマネジャーが多数を占めています。さらに長く働こうとすると気をつけなければいけない条件があります。
- 体調の自己管理をする: 病気やけがをすると復帰まで時間がかかる年齢です。体調に気を配り、少しでも不調があれば病院受診しましょう。利用者さんやケアマネ自身の家族を優先にした結果、長期入院となりケアマネジャーを辞めることになった人がいます。
- 世の中の技術についていく: 知識の他にパソコンやネットに対応しなければなりません。自分では理解不能でも助けてくれる人がいれば大丈夫です。お互いを尊重し、支え合う雰囲気を作りましょう。
- 学び続けましょう: 介護保険の改正や研修方法の変化に対応できるように日頃から情報収集が必要になります。
- 認知機能の変化に気をつける:年齢を重ねると物忘れも増えます。自分が認知症になってはケアマネジャーは務まりません。引き際を知りましょう。
シニアケアマネジャーの役割
シニアケアマネージャーは、今までの経験を活かして働きましょう。
- 同僚の指導・育成:経験の少ないケアマネジャーに寄り添って指導・育成をします。自分が新人ケアマネだった頃、ちゃんと教えてもらえず困ったことはなかったでしょうか。一緒に考えてもらえるだけでも喜ばれます。
- チームとしてのまとめ役: 介護支援以外にも事業所の仕事があります。事業所の事務手続きの方法などを教えられるようにしましょう。
- 老害にならない:自分では気づきにくいのですが老害にならないように気をつけましょう。忘れやすいのは愛嬌ですが、物事を決めつけたり、批判をしたりまわりの人を困らせないようにします。
ケアマネジャーが働く利点
ケアマネージャーのワークライフバランスは優れています。理由を以下にまとめます。
- 主に事務仕事: 体力的な負担は少ないです。夜勤もなく、体力的にきつくないので長く働けます。
- 転職しやすい: 経験を積んで他の事業所に転職することが容易です。自分に合った職場を選びやすいです。
- 時間調整がしやすい: 自分の都合である程度は面談や調査の予定を調整できます。プライベートとの両立がしやすいです。
ケアマネジャーの転職
ケアマネジャーは利用者や家族と直接向き合うため、あわないと病みます。職場内の人間関係もうまくいかないと協力してもらえず毎日がつらくなります。ケアマネージャーのキャリアチェンジは、介護福祉士や看護師などの基礎資格があるので有利に転職できますが、ケアマネジャーも人手不足のため転職は楽です。
ケアマネージャーのメンタルヘルス
仕事と私生活の切り替えが全てです。切り替えのうまいケアマネジャーはトラブルが起こってもいつまでも悩み続けません。逆に切り替えができないと同じところでグルグル悩んでいます。「あの人の考え方は間違っている。こうするべきだ。」などと考え続けてはいけません。
ケアマネジャーの将来性
ケアマネジャーの需要は増加傾向です。日本の少子高齢化社会においてますます重要な役割を果たし、ケアマネジャーの人材ニーズは高まっています。収入面を上げないとケアマネジャーが増えないと世間が理解してきました。収入増加を期待しています。
ケアマネージャーとして働く喜び
長く働けることは理解していただけましたか。勉強は大変ですが介護支援専門員実務研修受講試験を受けてください。ケアマネジャーの仕事を覚えるのは大変でしたが仕事に慣れた現在は適度に休みをとりながら勤務しています。「もうどうにもならない。すぐ何とかしてほしい。」とご家族から依頼されても冷静に対し感謝されるとケアマネジャーで良かったなと思います。
まとめ
ケアマネはやりがいのある仕事です。人手不足の業種のため引く手あまたですが、スキルが求められます。長く働くには改正やパソコンスキルの勉強が必要になります。また、メンタル面でも仕事と私生活の割り切りを上手くできるようになりましょう。職場があわないときは転職しましょう。