ケアマネ更新研修のムダ 受けてもケアマネのレベルアップにはならない

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ケアマネ更新研修のムダ ケアマネ業務内容
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ケアマネが2人いれば話題になる「更新研修って役に立たない」があります。ケアマネの実務研修がなぜ「ムダ」なのか、その要因と具体的な問題点を深堀して改善案も考察しました。

ケアマネ更新研修を受けるだけでも大変

 介護支援専門員実務研修受講試験の合格後から研修、介護業務をこなしながらの研修は厳しさを味わいます。そして更新研修です。通常のケアマネ業務をこなしながら研修を受けるのはむずかしいですね。

研修日程の厳しさ

研修日程は地域差がありますが研修期間中は仕事ができません。当たり前ですが研修を受けているケアマネの事情は関係なしです。介護者が病気になったり、急にショートステイを探さなければいけなくても研修を受けます。

拘束時間が長くてケアマネ業務に支障

訪問時間に事務処理時間が更新研修のためにけずられます。更新やモニタリングなど最小限の仕事を優先的に研修日程以外に詰め込んでも間に合いません。ケアマネ業務が遅れた分は残業しますが、残業手当がつかない職場も多いです。 

集中して研修を受けたいが業務が気にかかる

研修日程はあとから変更できません。自分の体調が悪くても家族の急な病気でも利用者さんの急な対応があってもです。研修中に離れた土地で暮らしていた父が救急搬送されたことがあります。父の容態も心配でしたけど研修を最後まで受けられるのかがいちばんの心配でした。 

ケアマネ研修の日程と仕事の調整

いちばんケアマネを悩ませるのは研修日程です。研修日程が第一でケアマネの仕事は調整できません。地域によってさまざまですが研修の内容が多いので分散しても仕事に影響が出ます。

どうしても避けられないケアマネ業務への影響

ひと月に行う業務をクリアするモニタリングは必ず要介護者全員に行います。更新手続きも忘れません。更新認定が研修中にでて担当者会議ができないなどの事態にも備えが必要です。完璧に日程調整できたとしても急な対応は発生します。  

自分が処理しなければ

携帯電話をかたわらに置き研修を受ける姿はオンライン研修以前によく見た光景です。オンライン研修になっても変わりません。研修を受けながら利用者さんの対応は担当ケアマネの仕事です。簡単な対応は同僚がいれば代わりにしてもらえますが1人ケアマネの居宅介護支援事業所の場合は自分が何とかしなければなりません。

更新研修の重い費用負担

  ケアマネジャーの更新研修は、すべてのケアマネにとって大きな負担となっています。更新研修は数十時間を要し、仕事をしながら受講する必要があります。さらに、研修受講料も都道府県ごとに異なり、研修費用の負担が重くなっています。

事業所によって違う費用負担

一部の施設や事業所では、ケアマネの更新研修の受講料を負担してくれる場合もありますが、基本的には受講者自身が負担することが多いです。ケアマネ業務に就いている場合は費用負担しても介護士・看護師として働いている職員の研修費用負担はしない会社がほとんどです。

研修を受けないと資格が途絶える

研修を受けないと介護支援専門員資格が途絶え、急に介護支援専門員になりたくても業務に就けません。また研修を受けて資格を得てからケアマネ業務に就きます。

どの研修を受けるのか分かりにくい

更新研修は実務経験年数や更新回数によって研修内容が違います。ずっと居宅ケアマネを続けている私でも更新研修には迷いました。主任ケアマネになったのにケアマネの更新研修を受けてから主任ケアマネの研修を受けるように言われました。ケアマネ業務を一時離れていた場合など人によって研修が変わるので気をつけましょう。

オンライン研修の導入

新型コロナの流行からオンライン研修が開始されました。ほんとうによかったです。職場でオンライン研修を受ければ休憩時間や終了後にケアマネ業務ができます。研修場所に行くための交通費や宿泊費がかかりません。

更新研修を「ムダ」と感じるのか

 更新研修がなくなるのを祈っていますが更新研修はなくならないでしょう。研修を受けて「役に立った」と思うことが少ないです。なぜでしょう。

現在の研修内容

更新研修は都道府県ごとに異なります。事例をだして研修を行っています。専門性を高める目的で行われますが、研修内容は毎回似ています。基本的な項目の勉強ですが、現役のケアマネがケアマネ業務で悩んでいることは解決しません。

研修を受けても収入アップにつながらない

同じ事業所にいることでの昇給は期待できるでしょうが、どんなに研修を受けてもケアマネから主任ケアマネになってもあまり給与は変わりません。収入が上がる事業所も存在するかもしれませんが私のまわりにはいません。

施設ケアマネと 居宅ケアマネ

2024年時点で施設ケアマネの場合は介護職員の処遇改善をつけることができるので給与は高く、居宅ケアマネは処遇改善がつかないので給与は低くなります。居宅ケアマネが介護業務を兼任する場合処遇改善がつきます。ただし、兼務の間の期間は主任ケアマネの研修を受けるときのケアマネ業務に就いていた期間にはカウントされないので注意しましょう。

ケアマネは必要か

 ケアマネージャーの職業価値は今後も高まると考えられています。

高齢化社会を支える

高齢者人口が増加しています。高齢者を介護する家族が減り、社会で面倒を見ていく体制がさらに必要になっています。

専門性

介護保険制度の改革や多様なケアサービスを理解し、利用者さんやご家族に分かるように説明します。泊りのサービスでも特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・短期入所生活介護・グループホーム・小規模多機能型居宅介護・有料老人ホーム、これだけあります。どんなサービスを利用できるのかを説明するのは大変です。

ケアマネの多様性

ケアマネージャーは、施設ケアマネや居宅ケアマネ、地域包括支援センターなど、さまざまなキャリアパスがあります。

ケアマネの資質について

  ケアマネージャーには特定の資質が求められます。以下は、ケアマネージャーに必要な資質についての考察です。

利用者さんののぞむ暮らしを支える

必要な介護サービスや社会資源を動員して利用者さんののぞむ暮らしを支えます。ケアマネなら当たり前にできそうですが新人ケアマネのときは通所サービスを利用したいと言えば通所だけを準備して満足していました。通所サービスだけでいいのか見極めが必要でした。

利用者さんとご家族の意向を聞き取る 

認知症の方などは聞き取りがむずかしい場合が多いですが、ご家族の話から必要な内容をうまく聞き取ることができます。家族の意向だけを聞くのは間違っていると分かっていても簡単に家族の思い通りになりがちです。 

面倒なご家族ともうまく付き合う

実にさまざまな人との出会いがあります。性格があわない、主義主張が違う人であってもケアマネとして冷静に対応します。ハラスメントを受けることもありますが、心身の健康を損なわないように支援を行います。

国保請求ができる、介護保険改正に対応できる

 月に1度の請求業務は毎回緊張します。介護保険改正後はさらに緊張が高まります。単位は介護ソフトの会社が入れますが、算定要件は理解しておかないと返戻になります。分からないことができたときにどこの誰に聞けばいいのかを知っています。

つねに努力を続ける

 利用者さんが亡くなっては新規の利用者さんの担当になります。介護保険改正になれば研修や本を購入して調べて国保請求を間違えないようにし、重要事項説明書を作り直します。次から次にやることは続きます。ケアマネを続ける限りの宿命です。

完璧な人間性を求められる

ケアマネには多くの資質が必要ですが、そんな完璧な人間がいるでしょうか。まして新人のケアマネには責任が重すぎます。

自論 ケアマネに必要な研修

完ぺきではない普通の人がケアマネになっていくには時間がかかります。どうなったときにケアマネになったと思えるのでしょう。ケアマネ業務に就くと同時に世間からはケアマネと認識されます。「ケアマネになったと思えない」のは自分自身です。

全てを備えた神ケアマネはいない

神ケアマネにはなれませんが、自分が自分をケアマネとして認められるようになる研修が必要です。自分で足りないと思う要素を選んで受けられる研修であれば、自分が認められるケアマネになります。

ご当地ルールを失くす

ケアマネの更新研修は各都道府県で微妙に変わります。介護保険の細かいルールも市町村で違います。隣接する市町村でルールが違うのでケアマネは翻弄されるのです。ご当地ルールが無くなると市町村を超えて研修ができると考えます。

1人に責任を押し付けない

ひとりで何十人も担当していると間違いも起こります。休暇をとっているあいだに問題が起きることがあります。急ぎの用事で電話してきた利用者さんに自分の担当ではないと電話を切る人がいます。安心して休める体制、事業所としてチームで業務にあたる研修も必要です。

  減算、実地指導におびえない

   ケアマネが一番恐れているのは「減算」です。減算しないために書類を整え、利用者さんに迷惑がかからないように更新申請や軽度者の例外給付届を出してきました。減算しないため、利用者さんに迷惑がかからないため、給付管理の研修があればいいです。 

実務にあった研修を

実際ケアマネとして仕事したら必要な利用票・提供票・給付管理などの研修はありません。月に一度の給付管理は覚えにくい業務の代表です。さらに利用票・提供票についても研修は必要です。

研修は居宅がメイン、施設ケアマネは関係ないの

ケアマネ資格で勤務できる場所は居宅介護支援事業所だけではありません。施設ケアマネの仕事も重要です。

施設ケアマネの勤務先

施設ケアマネが必要な施設は以下の通りです。

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • グループホーム
  • 小規模多機能型居宅介護
  • 看護小規模多機能型居宅介護
  • 介護予防支援

これらに勤務しているケアマネにも独自の役割があります。居宅ケアマネの研修だけ受けて配属されたケアマネは苦労します。

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