新人ケアマネ😂 どう育てる❓新人ケアマネに寄り添って育てていこう

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新人ケアマネの育て方 ケアマネ業務内容
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忙しい業務の中で新人ケアマネを育てるのは大変なことですね。ケアマネになりたいと言っていたのに仕事を教えていくうちに元気がなくなり、しまいには「自分にはケアマネは無理です」と辞めていく人を何人も見てきました。その度に大変な労力を使いますし、引き継ぎで利用者さんに迷惑がかかります。教える側、教えられる側双方に無理がない新人ケアマネの育て方を記事にしました。

新人ケアマネといってもいろいろあります

ケアマネを採用・異動で迎えるとき実にいろいろな方がいます。介護職から資格を経てケアマネになる人。資格はずいぶん前に取って相談員をしていた人。ケアマネ業務とどれくらい関わっていたのかも大きな影響があります。ケアマネの就職先は大きく2つあります。施設ケアマネと居宅ケアマネです。今回は、居宅介護支援事業所の新人ケアマネの育て方について書いていきます

居宅介護支援事業所の新人ケアマネ

居宅のケアマネですが居宅のサービスに関わったことがないと全く分からないところからのスタートになります。「居宅って何ぞや」からです。介護支援専門員の試験勉強は役に立ちません。

居宅ケアマネの新人時代で戸惑ったこと

  • 一人ケアマネなのに教えてくれる人がいなかった。近くの事業所のケアマネに聞いたり、ネットで調べたりして失敗しながら覚えるしかなかった。
  • まずは引き継ぎと仕事が分からないのに前任者と利用者さんの家を回って挨拶をした。要介護35件と要支援8件。家も覚えられなければ、利用者さんの顔も覚えられない。
  • 前任者はベテランで利用者さんやご家族と信頼関係がバッチリだった。何か聞かれてもはっきり答えられず、自信喪失。
  • 分からないことがあっても、同僚ケアマネたちは忙しくて親身になってくれない。調べようにもどうやって調べればいいのかも分からない。

新人ケアマネの指導

では新人ケアマネの指導をどうすればいいのでしょう。指導係をつくって一人に責任を押し付けては共倒れになってしまいます。事業所全体で新人ケアマネに関われるようにしましょう。居宅介護支援事業所によっても事業所の規模や理念によっても違うでしょうが、最低限必要なものを作ってみませんか。一人ケアマネの場合はあとででてくる『ケアマネ業務の全体を知る』のリストを参考に自分で調べてみて分からないときは地域包括のケアマネや地域の主任ケアマネに聞きましょう。

新人ケアマネの指導マニュアルはあるのか

『介護支援専門員実務研修』がありますね。実習で同行訪問しました。ケアマネ業務の流れが分かる内容の研修でした。実際に居宅ケアマネを始めると当たり前ですがいろいろな利用者さんを複数支援しなければなりません。アセスメントからモニタリングなどのケアマネ業務の他にも指導しなければならないことがあります。
介護支援専門員養成研修における実習受入に関する指針

新人ケアマネを指導するときの注意点

新人ケアマネの指導は労力を使いますが、プレッシャーをかけすぎるとストレスになります。指導するときの注意点は2点です。

1.新人ケアマネの特性を見つける

さまざまな新人ケアマネさんを見ていると同じようには教えられないということです。新人Aさんは事務仕事が得意で黙々と書類を仕上げることが得意ですが、訪問となるとなかなか動きません。新人Bさんは電話や人と話すことが得意ですが、計画書や支援経過が追い付きません。こんな感じで得意不得意があります。得意な部分はほめて伸ばしましょう。

2.すぐに一人前のケアマネにはなれないと教える

黙々と自分の仕事をこなす先輩ケアマネの姿が脅威になることがあります。自分にはできないと思わせないように自分の新人時代の話や失敗談を伝えることで安心することもあります。時間をかけて仕事を覚えていくように話しましょう。

新人ケアマネ 指導方法

さて新人ケアマネの指導についてです。誰が教えるかが重要です。教えることが得意な人、介護保険に詳しい人などでしょうが、1人に決めてしまうとその人が不在の時に誰も教えてくれないということになるので、事業所全体でカバーする雰囲気が必要ですね。そしてどのくらい指導されているかを管理者は見てください。

新人ケアマネの担当件数

もちろん少ない件数から新人ケアマネをスタートできればいいのですが、事業所全体の件数の都合もあるでしょう。引き継ぐ担当件数が多くなってしまうときは、困難事例を外して動きの少ない(と思われる)ケースを多めにしましょう。

新人ケアマネへの引き継ぎ

できることなら前任者から丁寧な引き継ぎを行い、ケースファイルがきれいに整っている状態が好ましいです。引き継ぎケースを一覧表にしてキーパーソンや連絡先、利用しているサービス事業所など分かるようにします。一覧表にすることで自分が担当しているケースの全体像が把握しやすいのです。

新規の利用者さんへの対応

ケアマネジメントの順番をおって仕事を進めていくようにしましょう。最初は同行からはじめてプランを立てていきます。複数ケアマネがいる事業所ではいろいろな方の担当者会議を見ることも勉強になりますよ。

ケアマネ業務の全体を知る

ケアマネ業務の内容を項目でピックアップしてみましょう。その項目に初めてかかわった日付と疑問点を記入する用紙を作ります。

  • 初回アセスメント
  • アセスメント
  • ケアプラン作成
  • サービス担当者会議の開催
  • サービス利用の同意
  • モニタリング
  • 契約
  • 利用票の作成
  • 提供票の作成
  • 申請代行(新規申請・更新申請・区分変更申請)
  • 居宅(介護予防)サービス計画作成依頼(変更)届出書
  • 支援経過の記入
  • 認定の確認
  • 主治医意見書写しの取り寄せ
  • 医療系サービスの利用
  • 軽度者の福祉用具貸与の例外給付
  • ショートステイの利用日数の届
  • 医師への情報提供
  • 負担限度額申請の説明
  • 実績入力
  • 請求業務
  • 生活保護の関わり

細かくするとまだまだありますが、このような項目の説明を行うことでケアマネ力がアップしていきます。

新人ケアマネの目標

新人ケアマネが仕事を覚えて事業所に自分の居場所を確保すればもう大丈夫です。分からないことがあっても誰にでも聞くことができる、リラックスできる環境が目標です。

新人ケアマネの勉強

いつまでも先輩ケアマネに聞いてばかりではいけません。自分で調べるように促します。

  • インターネットで検索
  • 『介護報酬の解釈』を読む
  • 保険者に確認
  • 本を読む

新人ケアマネの失敗

居宅サービス計画作成依頼届出書の提出忘れ、予防から介護になったときなど忘れやすいですね。地域密着サービスなのに他の地域の利用者さんを紹介したり失敗はします。気にしないで次に行きましょうと励ましてください。

新人ケアマネの困難事例

安心なケースを渡していても、いつかは出会うのが困難事例です。困難事例は先輩ケアマネと一緒に支援していきましょう。ひとつの困難事例を解決すると同様のケースがきた時にあわてずに対応できます。そうやっていろいろなケースを扱うことでベテランになっていきますから。

介護保険の契約について

新規利用者さんの契約時にケアマネの仕事を理解してもらうことで、困難事例を避けることができます。私たちケアマネは介護保険のサービスの計画を立てることが主な仕事です。生活保護や障害者の制度につなげることもあります。だけど家族の代わりはできません。介護保険で何でも叶うと思われないように契約時に説明します。ケアマネがボランティアで何でもしていると本来の自分の仕事に支障をきたしつぶれてしまいます。

新人ケアマネにおすすめの本

介護保険法の法的根拠が書かれている本を推薦します。また介護保険は定期的に改正されるので、新しい本を参考にしましょう。

まとめ

新人ケアマネが一人前になるには時間がかかります。私も2年はかかりました。当時は目一杯の件数を渡されただ分からない仕事を抱えて困っていました。研修で聞いても似たり寄ったりの経験談が聞かれます。今回は居宅ケアマネに内容を絞っています。
実習でケアマネに同行してケアプランの作成を行いましたが、実際は自分一人で話を聞いてアセスメントをしなければなりません。新人ケアマネを追い詰めないように指導をしましょう。できれば教えることが得意な人がいいです。
最初の件数は少ないか、多くても安定したケースを渡しましょう。新規は先輩ケアマネと一緒に支援したいですね。ケアマネが知っておくべき知識は少しずつ説明していきましょう。新人ケアマネが事業所の一員として仕事ができることが目標です。

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