ケアマネの仕事が嫌になる😭ケアマネが燃え尽きる原因4選

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ケアマネが燃え尽きる ケアマネのメンタル
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何年かケアマネをやっていると「辞めたい」という波におそわれます。そんなことは一度もないという方はこの記事が必要ないでしょう。でも、私と同様に「燃え尽きそう」「モチベーション低下した」と思う方はこの記事を読んでみてください。せっかく、ケアマネになったのに辞めたいと思ってしまう自分に失望してしまう。今回のボッチブログは人間関係抜きで考えます。「燃え尽きの原因」が分かることで、心が少しでも軽くなればと思っています。

燃え尽きの原因:無力感

ケアマネはこんなにも頑張って仕事をしているのに、サービスの調整が仕事なので訪問介護や通所介護のように直接介護をしないので、お礼を聞く機会も少ないですね。別にお礼を言ってほしいわけでなく、ただ少しの肯定的な手ごたえが欲しいのですが、そのような機会はほとんどなくサービスの調整に明け暮れます。

・毎月、毎年同じ仕事が繰り返し

負担割合証 絵

毎月、月初めに実績を入れてレセプトが終わり、ほっとしたところでモニタリングを始めますね。モニタリングをしていると突然の新規の対応や利用者さんの急変の対応が入ってきます。更新で担当者会議を組んで書類を作っているとモニタリングに回る時間が無くなります。バタバタとモニタリングに回りやっと月末に間に合ったと思うと次の月が始まります。当たり前ですが、次の月が始まります。何年も居宅ケアマネをやっていると「また始まった」とうんざりします。
毎年の仕事ですが、負担割合証の確認があります。なぜ、ケアマネが負担割合証のコピーを集めなければいけないのか。サービス事業所から欲しいと言われてしまいます。認知症の利用者さんの負担割合証を探すのは大変時間がかかります。負担割合証については下の記事をご覧ください。

・介護サービスだけでは援助が十分ではない。

独居の認知症の方など目が離せないのに在宅で面倒を見ていく場合、1日のうちのせいぜい数時間介護サービスを使うことはできても、すべての時間をカバーできません。グループホームなどに入所するのが一番いいとは思いますが、家庭の事情もそれぞれです。近所の方の協力や見守りカメラを入れるなどもしても、100%大丈夫という確信はありません。そこはできることは全て行っていると伝え、事故が起こってしまうかもしれないリスクをご家族にも理解していただきます

・年金など収入が少なく、使えるサービスが少ない。

年金で生活されている方にとって介護サービス料金の負担は決して軽いと言えません。光熱費や医療費、食費を年金から支払い、急に入院などの出費を予想して少し準備している方が多いです。一人暮らしで家族の援助などない方は介護サービスに使うことができる金額が決まっています。その中でケアマネは最も必要なサービスのプランを立てていきます。本人が望む生活がどのようなものかを見極めることが必要です。もっと助けてあげないと生活できないとなったときに福祉につなげればいいのです。微妙な時は地域包括に情報提供します。

GH入れない絵

・地域差で社会資源がない。

都会のように何でもサービスがあり、どんな時間も対応できる事業所が多いといいのですが、地方では介護タクシーも来ないような場所があるのです夜間にヘルパーも頼めません。あるサービスでプランを組み、心配だと思いながらも見守っていくしかないとやりきれなくなりますね。介護タクシーが来ない地域のケアマネと話したとき、「うちの方には介護タクシーは来てくれません。仕方ないので、寝たきりの方は受診日に合わせてショートステイを使っていただき病院に運んでいただいています。」と聞いて感動しました。

・認知症の利用者の介護度が低い。

認知症の方はトイレに行ったり、食事を食べたりすることに支障はないので、認定調査では軽い介護度と認定が出てしまいます。認知症の方がみんなグループホームに入ることができるわけではないですね。時間に関係なく、徘徊や問題行動が起こります。本人は自分は認知症ではないと言い、家族はケアマネがついたから何とかしてくれるだろうと頼られます。低い介護度で使えるサービスには限りがあるということをご家族に分かってもらいましょう

・人事異動による引き継ぎ。

職員の入社や退職、人事異動などによってケースの引き継ぎを行うことがあります。経験した方なら分かると思いますが、自分の関わったケースの担当を変更するときに利用者や利用者家族が「自分たちを手放していいとケアマネは思っている」という悲しい雰囲気を感じるときがあります。そうやってケースを渡したのに新ケアマネがすぐに辞めてしまうなどと言うことがあるとむなしくて燃えつきマックスになります

燃え尽きの原因:公私の区別がなくなる

ケアマネの業務は当たり前ですが、仕事です。仕事時間以外は、利用者のことは考えないようにしましょう。しましょうと言っても困難事例を抱えているときなど頭に浮かんできます。公私の切り替えをうまく行わないと精神的に参ってしまいます。

・利用者の家族がいない、家族が動かない場合に家族代わりに動いてしまう。

なるべくサービス事業所に動いてもらうことが必要ですが、急に必要なものがあったり、受診にヘルパーが付き添いできないときなど、行くしかないときもあります1回行うと利用者からまた頼まれることもありますが、できうる限りケアマネ自身が動かないようにしましょう

・自分の電話番号を教えてしまい、仕事時間以外にも電話がかかってくる。

出先で自分の携帯から連絡したときなど、相手が携帯電話だと番号が残ってしまいます。常識のある方なら電話をかけてくることはないのですが、仕事時間以外に自分の携帯に電話がかかってくるなどと言うことは困りものです。しっかりと説明して辞めてもらいましょう。私の同僚で利用者家族に電話番号を知られ、何度もかけてくるので自分の電話番号を変えた人がいます。

燃え尽きの原因:気分の落ち込み

ケアマネの仕事に慣れてうまく仕事をこなしているようでも、モヤモヤとした気分になることがあります。頑張って仕事をこなせばこなすほど精神的疲労感は増していきます

・介護保険制度が難しい。

介護保険の説明時に「簡単に」と付け加えて話していますが、一般の方にどれだけ伝わっているのか心配です。介護保険のサービスも増えました、改正もあります。さらに「介護保険最新情報」のチェックをしなければならないですね。泊りのサービスだけでもショートステイから特別養護老人ホーム、グループホーム、小規模多機能など様々、負担限度額の申請ができるもの関係のないものと、次から次に覚えなければいけません。パーフェクトに理解できている方はいないのではないかと感じます。その都度、調べていきましょう。

・介護保険以外にも生活保護や障害者制度のことまで知らなくてはいけない。

介護保険だけで手に負えないところに、生活保護法や障害者制度まで入ってくると自信をもって何でもわかる人はいません。福祉課に行って説明を受け、どうすればいいのか聞きながら援助につなげていきましょう。

・民生委員やシルバー人材センターなど社会資源のできることを知って利用。

ケアマネの研修に行けば、「社会資源」を使いましょうと言われます。分からなければ同僚や地域包括に聞いてしまいます。自分が知らないことで利用者が不便になることが心配になります。もし、知らなくて後から知ったものがあっても、最近○○が使えると知りましたと正直に話せばいいことだと分かりました。知ったかぶってもむなしいだけです。

・パソコンスキル、介護ソフトの使いこなし。

パソコンが得意な人はいいのですが、慣れていないと大変不便です。お互いに聞きながら仕事ができる環境であればいいのですが、つまづいたときはネットで検索してみるとたいがいのことは教えてくれます。介護ソフトで分からないときはソフトの会社に聞いています。事務仕事が遅いと仕事がたまっていきます。自分がうんざりする量になる前に時間を作ってサクサク仕上げた方がいいですよ。

・達成感が少ない。

関わっている人数が多いほど困難事例が増えます。他がすべてうまくいっても1件のトラブルで気分は急降下ですね。達成感も得られにくい仕事だと感じます。面談、調整と最初のころは利用者宅を訪問することが多いですが、サービスがうまく回りだすと月1回のモニタリングで訪問するくらいです。利用者も実際に介助してくれる事業所に世話になっているわけで、ケアマネの計画が役に立っている感が伝わりにくいということでしょう。病院からの退院支援で老健などに入所されれば「ありがとう」と言われるかもしれませんが、1円にもなっていません

燃え尽きの原因:給料が低い、増えない

介護福祉士などの基礎資格を経て試験に合格、やっとケアマネジャーになったのに処遇改善がつかず夜勤もないため、大きく収入が下がった方が多いのではないでしょうか。介護福祉士の上にあるはずのケアマネジャーの収入が低いことになります。これで、気苦労が多いケアマネジャーを続ける気になるでしょうか。
現在の事業所で周りが驚くような仕事をして、上司に認められ昇進する機会がありますか?これがあれば燃え尽きることはないでしょう。上司によく思われていない場合、上司が代わらない限り昇進することはないですね。そんな場合は転職を考えてみましょう。現在の条件以上の会社に移ればいいだけですよ。

まとめ

ケアマネが燃え尽きるときについて書いてみました。大きく燃え尽きてしまうとケアマネの仕事ができないどころか、ほかの仕事にも就けなくなってしまいます。
・無力感として、介護サービスだけでは援助が十分ではない。年金などの収入が少なく、使えるサービスが少ない。地域差で社会資源がない。認知症の利用者の介護度が低い。人事異動による引き継ぎにより無力感に陥ってしまう。
・公私の区別がなくなるとして、利用者の家族がいない、家族が動かない場合に家族代わりに動いてしまう。自分の電話番号を教えてしまい仕事時間以外にも電話がかかってくる。
・気分の落ち込みについて、介護保険制度が難しい。介護保険以外にも生活保護や障害者制度のことまで知らなくてはいけない。民生委員やシルバー人材センターなどの社会資源のできることを知って利用。パソコンスキル、介護ソフトの使いこなし。達成感が少ない。
・給料が低い、増えない。介護士だったころと比べてみると給料が下がっている。
ケアマネは覚えることや仕事が多いことで達成感が少ない。

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